「干鮑」の歴史は古く、江戸時代まで遡ります。
その当時より中国に輸出を行っており、岩手県産の干鮑は
中国の食通たちから高い評価を受けていました。

明治に入り、現三陸町吉浜出身で三陸漁業に尽力した
実業家・水上助三郎が製法を確立。
中国における“吉品ブランド”をさらに強固なものにしました。
この吉品製法を忠実に再現し、岩手県産天然鮑で作られたものが “吉品干鮑(きっぴんかんぽう)”です。
“吉品”の由来は諸説ありますが、産地の吉浜の音読み「キッピン」と
中国で縁起が良いとされる「吉」をかけて吉品鮑としたと言われています。

干鮑の評価は、大きさと肉質の良し悪しで決まります。
充分に乾燥し、深いべっこう色や飴色で、色艶が良く、
太陽光にかざして全体が透き通っている物ほど良質と言われ、
また、大きくなればなるほど価格も跳ね上がります。

吉品干鮑は大きさでこそ他の産地に及ばないものの、
北方系鮑の大味ではない締まった肉質に加え、
かぐわしい乾物特有の香り、独特の深みのある味、もちっとしたすべらかな食感。
この組み合わせが、世界一味にうるさいと言われる中国の食通たちを
うならせ、最高級の評価へとつながっています。